2013年10月28日月曜日

ハバロフスクの景色・2


劇場のショーケース・ディスプレイ




「夜の街」

ハバロフスクの夜は9時頃まで明るいです。しかしそれから後は一気に暗くなってしまいます。大通りには街灯が沢山あり明るいのですが、アパート付近に街灯は少なく、辺りは少し危険な匂いを漂わせています。(どんな街でも、夜一人でフラフラしてたら同じです)
よって、無用な夜の外出は、出来るだけ控えました。


夜9時を廻り、皆さんそろそろ家路につきます。

とても惹かれる景色です。

映画館

人影もまばらなアムールスキー通り

満月の夜

カフェ「La Vita」で夕食。お店を出ると”真っ暗”でした。





「レーニン広場」

ここレーニン広場はハバロフスクの「政治・経済」の中心です。
廻りには、工業専門学校・極東医科大学・公務員大学・ダリコム銀行・市庁舎、と主要な都市機能が備えられています。


写真では確認できませんが、中央茶色の建物の前にはレーニン像があります。(極東ロシアでは最初にできたレーニン像)

ハバロフスク市庁舎

広場にある大きな噴水。夜にはライトアップされとても綺麗です。

市民の”憩いの場”ですね。

夕暮れのレーニン広場





「ウスペンスキー大聖堂」

こちらのウスペンスキー大聖堂が建つ「大聖堂広場」は、アムール河岸辺に位置し、ハバロフスクで最初に造られた広場だそうです。つまりハバロフスクはアムール河の岸辺から発展していったということです。



ウスペンスキー大聖堂は、19世紀に建設され、スターリン時代に宗教弾圧で破壊され、ソ連崩壊後に再建されました。





「スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂」

極東ロシアで一番大きなロシア正教の教会。
2005年に、以前は何もなかった所に建てられたまだ新しい教会です。




教会の隣りには神学校




2013年10月25日金曜日

ハバロフスクの景色・1


アパート前のゴミ箱




「坂の街」

ハバロフスクは坂の街です。
街を二つの丘が背骨のように南北に走っています。



アパートと美術館の往復は、とても良い運動になります。




「道路事情」

ハバロフスク市内主要部の道路は、比較的整備が行き届いてます。しかしそこから少し外れると、凸凹だらけの道も沢山あるようです。それはインフラの整備不足というわけではなく、単に、”傷むスピードが速すぎる!”とのことでした。
寒暖の差が激しいロシアでは、ちょっとした傷が「凍結・溶解」を繰り返す事で、すぐに大きな割れ目となりボロボロになってしまうそうです。




陽に照らされた建物と、空の青とのコントラストがとても美しい。

丘の上には、スパソ・プレオブラジェンスキー聖堂




「日曜日」

普段の景色が嘘のように、日曜の午前中には、車も人もあまり出ていません。
あれだけ賑やかなハバロフスク1の目抜き通り「ムラヴィヨフ・アムールスキー通り」も静かなものです。(たまたまだったのでしょうか?)

こんな景色もいいものです。



ムラヴィヨフ・アムールスキー通り

ウスペンスキー聖堂



「移動手段」

”基本、徒歩。稀に、バス” 
街を知るには歩くのが一番です!





「トロリーバス」

道路の上に張られた架線から電気をとって走るバス。(日本でも昔は走っていましたね)
急勾配の坂の谷間にバスの停留所はありません。真冬の凍り付いた路面で停車でもしようものなら、谷底から動けなくなってしまいます。(トロリーバスは案外、急勾配に強いそうですが)











2013年10月23日水曜日

映画「人類資金」






昨日、映画「人類資金」を妻と二人で観てきました。


先日のブログにも少し書きましたが、この映画の撮影は4ヶ国で行われ、そのロケ地の1ヶ国が、私の個展が開催されたロシア極東の都市ハバロフスクでした。また滞在中、公私ともに大変お世話になりましたリョーコさんも、この映画に通訳として参加されていたそうです。


舞台は冬のハバロフスク。アムール河も凍結する極寒のなかでの撮影です。

ハバロフスクに到着した佐藤浩市のセリフ。
「意外と寒くねぇな〜、・・・・やっぱ、さみ〜な〜!」

妻が言います。
「この感じ、わかる〜。」

私がロシアを訪れたのは今回が初めてでしたが(しかも夏)、妻は以前にも買い付けで冬のロシア(モスクワ)を経験していました。
冬のロシアに来る外国人は極寒を覚悟して入国します。頭が極寒になっているため、実際には耐えられない寒さでも、その瞬間は「な〜んだ、意外と大丈夫じゃん!」となるようです。しかし体は正直なもの、すぐに悲鳴を挙げてしまいます。・・・だそうです。


教会やアムール河、アムールスキー通り(?)、と見覚えのある景色が映し出されます。

「オダギリジョーさんは綺麗なロシア語を話していましたよ。」
と、リョーコさんがおっしゃっていたのを思い出し、彼の話すロシア語に注目して観てみます。

・・・な〜んて、大体からしてロシア語を話せない私に、彼の何がわかるというのでしょう!? わかるはずもありません。只、いつもの”カッコいいオダギリジョー”ではなく、”少し間抜けなオダギリジョー”がとてもよかったです。


映画も終わりエンドロールが始まりました。

密かにリョーコさんの名前がクレジットされないか興味津々で観ていると・・・

ありました!!ロシアクルーの中にリョーコさんのお名前がっ!!(妻も同じ事を考えていたようで、見つけた瞬間「あっ、リョーコさん!」と声に出していました)


映画本編のどのシーンよりも興奮してしまいました。




2013年10月22日火曜日

ハバロフスクの住人たち・5




「ロシアの入学式」

9月1日(月)
この日、極東美術館のお隣り「極東シンフォニー・オーケストラのコンサート・ホール」にて、ジバエードフさんが出演する舞台が行なわれました。


1日は月曜で美術館も休館日でしたが、所用もあり昼前に美術館へ行くことに。

前日にグリーシャさんから、

「明日はここで小学校の入学式があります。」

と聞いていたため、ジバエードフさんの出演する舞台の前に、ロシアの入学式というものを見ることができるかも?と、楽しみにしていました。





ロシアの学校では、6・7・8月が夏休みです。私がハバロフスクにいる間、街を歩いていても制服を着た子供たちを見かける事は皆無でした。(普段はこんな格好で学校に通っているのでしょうか?)



美術館での用事を済ませ、グリーシャさんとミュージアムショップで話をしていると、徐々に辺りが騒がしくなってきました。

「おっ、いよいよ入学式のはじまりか?」

”ロシアの入学式”を一目見ようと、騒がしい入り口の方へ行ってみると・・・

熊と虎がミーティングをしていました。(出待ちですね)

いざステージへ!

「みんな集まって〜、記念写真を撮りますよ〜!」


「ロシアの学校」

ロシアの学校(教育)は、3−6−2制の11年制で、”ショコーラ”と呼ばれる普通学校、もしくは専門学校に6才(7才)から通います。義務教育は9年間で、国立学校は授業料が無料です。固有の学校名を持たず「第123学校」というように、番号で名付けられています。

9月1日は「知識の日」という祝日で、子供たちの入学を盛大に祝います。



楽しくて踊らずにはいられないのでしょう!





セレモニーが始まりました。子供たちがホントに可愛いです。
「僕の入学式はどんなだったかな〜?」と、私自身の小学校の入学式を思い出そうと試みるも、全く何も出てきませんでした・・・少なくとも軽快な音楽が流れる中、キャラクターが登場し、友達と輪になって踊ることは無かったでしょう。



子供たちが集まって来る前に撮影。



そうこうしている間に、舞台の開演時間も迫ってきていたため、急いでコンサートホールへと移動します。私たちはジバエードフさん・リョーコさんの後について、裏口から楽屋前を通り会場に入らせていただきました。

極東美術館のお隣り「コンサート・ホール」

舞台のプログラムです。


ご用意頂いた席に座り辺りを見渡してみると、そこには先程まで美術館でセレモニーを行なっていた新入学生の子供たちが座っていました。つまりはこの舞台観賞も入学式のイベントの中の1つなのでしょう。(素晴らしい入学式です)


言うまでもなく、ジバエードフさんたちの舞台は素晴らしく、子供達もワイワイ言いながら、とても楽しんでいる様子でした。






「ロシアの結婚式」



この時期の週末、街角ではめでたく結婚したカップル達の姿を、そこかしこで見かけます。


ロシアの結婚式は、役所で行なわれます。
役所では必要な書類を作るだけではなく、職員が司会進行も務め、指輪の交換等いわゆるが行なわれます。

式の後は、飾られた車に乗り込み市内の名所を廻ります。

開け放たれるのを待ち侘びる鳩たち。

新郎新婦を祝う友人たち。(やんちゃ過ぎます)

名所廻りの後、夕方から結婚披露パーティーが開かれます。

雨の日もあります。(新婦が可哀想)


余計な事ですが・・・一説によれば、ロシアの離婚率は”世界一”だそうです。専業主婦という言葉はなく夫婦共に働きます。教育費も無料です。
つまりは離婚後、女性が自立して生活できる(十分とは言い難い)社会があるために、容易に離婚してしまうという事なのでしょうか?(あくまで要因の1つです)



アムール河を眺めるふたり、末永くお幸せに。








ある日の夕食。久しぶりに美味しい料理を食べようと、少し高そうでしたがお洒落なレストランに入ってみました。
階段を下り席へ通されると、何やら奥の部屋が異常に盛り上がっています。
結婚披露パーティーの真っ最中でした。
中の様子を伺う事はできませんが、カーテンの隙間から覗くその景色は、”幸せいっぱい”といった感じでした。

末永くお幸せに!






「ロシアのお爺ちゃん・お婆ちゃん」


颯爽と歩くお婆ちゃん。可愛い服ですね。

散歩中(?)の仲良しさん。

絵に描いたようなご夫婦です。

背中に歴史を感じてしまいます。


”いいですよねぇ〜”