2013年11月6日水曜日

ハバロフスクの景色・4






「日本」

海外に出ると様々な日本を目にします。

日本人以上に日本に精通してみえる方が居るかと思えば、よくある”ヘンテコニッポン”も、世界中どこの国でも見かけることができるでしょう。
そして、ここロシア/ハバロフスクでは、比較的まっとう(?)に日本を描いてくれているような気がします。(たまには、何?というものもありますが)



「一体これは何でしょう!?」


正解は「消化器」でした。キリル文字で「サムライ」と書いてあります。このちょっと格好いい消化器は、私の個展会場内に設置(?)してありました。(ちょっと欲しい)



今どきですね!・・・・だけど、日本語による案内は分かりますが、なぜ英語なのでしょう?ロシアなのにキリル文字が1つも入っていません。どんな人を対象にしているのでしょうか?



ミュージアムショップの片隅に埋もれていた、小泉元首相のマグカップ。¥798です。(値札を見ると500ルーブル*約¥1500)

話は変わりますが・・・・
小泉さんが首相時代、ここ極東美術館を訪問されたことがあるそうです。日本の総理大臣のハバロフスク訪問自体が初めてのことだった。と云うことでした。

小泉純一郎内閣総理大臣/極東美術館(写真:ハバロフスク地方政府提供)





「クワス」

夏のロシアの風物詩といえば、「冷たく冷やしたクワス!」です。
クワスとは、ライ麦や大麦を醗酵させたロシアの伝統的な清涼飲料水で、家庭では黒パンを材料に作られます。






♪ クワスのCMです。


本物の黒パン穀物からつくるクワス
ワシらの先代もみんな飲んでおったでの
祝いの日にも、友との乾杯の席にもクワスはあった
クワスさえあれば病気とも縁なしじゃった
それからじゃ、大量の飲み物の洪水がやってきたのは・・・
しかし、ニコーラは言いよった
「身体に悪い物はもうたくさん!」
「ニセモノはもういらん!」
「皆には『ニコーラ』があるではないか!」
「ビタミンと天然麦芽の産物が!」

クワス『ニコーラ』
『ニコーラ』を飲みなさい


ソ連崩壊後、西側の大手飲料メーカーの流入から、クワスは日陰に追いやられてしまいました。しかしここ数年、「化合物を含まない自然で体に良い飲み物」として見直され、クワス人気は急上昇!”西側ブランドより、自国の優れた文化(物)に誇りを!”と云ったところでしょうか。


ホームステイ先の自家製クワス


私たちがお世話になったホームステイ先のお家でも、やはりクワスを作っていました。
ステイ先の長男・アンドレイさんに勧められるままに飲んでみます。

「・・・美味しい!!」

実は以前にも、地元にあるウクライナ料理屋さんでクワスを飲んだことがありました。その時も美味しいと思いましたが、ここロシアで飲むクワスはさらに美味しく感じます。(自家製なので、『家庭の味』ということですね)

「もう一杯ください!」

2杯目を飲み終える頃には、何だか少し身体が熱くなってきました。
クワスは発酵飲料です。微量ながら(1〜3%)アルコール分があります。残念なことに、私の身体はアルコールを分解できません。(下戸)クワスといえど、このまま飲み続けたら大変なことになってしまいます(?)。

その日以来、「クワスを飲むのは一度に2杯まで」と決めました。



こんなクワスの自動販売機もあります。面白いですね。






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