うかいミュージアムでのワークショップも終わり、次は”フラマン”にてマトリョーシカの実演販売会です。
実演では、まっさらなマトリョーシカからカーヴィングでサンタを彫り、アクリルで着色し、完成するまでを見せていただけるそうです。
しかしながら私は仕事のため、残念ながらセルゲイさんの”アルチザンの業”を見ることはできず、後ろ髪をひかれる思いで一旦アトリエに戻ることにしました。
サクサクッと仕事を終わらせフラマンに戻ってみると、
「お疲れ様でした~」
と、マトリョミン奏者の方たちがちょうど引き上げるところでした。
残念。
セルゲイさんの実演はおろか、マトリョミンの演奏会まで見逃してしまいました。
どんな様子だったのか聞いてみたところ、
「とても沢山の方にご来店いただき、セルゲイさんの実演は皆さんとても興味深く見入っていました。マトリョミンの演奏会もお客さんを巻き込んでとても盛り上がりましたよ。」
とのことでした。
(・・・・やってしまった~)
フラマン店内に並べられたマトリョーシカたち
セルゲイさん率いるマトリョーシカ工房「FOLK ART STUDIO」には、15名の職人さんが所属しています。時折話の中に出てくる彼等のことを、セルゲイさんは”TEAM”や”FAMILY"と表現します。家族はもちろん、仕事仲間のことを本当に大切に想っていることが伝わってきます。
ここでコーディネーターの岩橋さんから提案がありました。
「明日は1日岐阜観光の予定でしたが、午前中だけ営業してみてはどうでしょうか?」
「彼らも観光をしに来ているわけではないですし、何よりマトリョーシカを買っていただける、知っていただけることが一番の喜びだと思いますし・・・いかがでしょう?」
というわけで、明日も引き続き午前中だけ営業することになりました。
しかし明日は木曜日。フラマンの定休日です。
平日の午前中に、普段ならお休みに日に、告知もろくにできない状況で、はたしてお客さんに来て頂けるのでしょうか?大きな不安が残ります・・・・
時間も押してしまったため、この後温泉へ行く予定をしていましたが、急遽近場のスーパー銭湯へ行くことになりました。
「ユタカさん、そこにサウナはありますか?」とセルゲイさん。
セルゲイさんと会う前の彼のイメージで、唯一(?)当たっていたのが”サウナ好き”でした。
ロシアでは毎日サウナに入り、そのサウナ自体も自分で作ったものだそうです。(本物ですね!)
銭湯へ到着。
露天で体が少し冷えてきたので、サウナへ行ってみると・・・
やはり居ましたセルゲイさん。
隣に座りしばらくすると、小さな声で彼が言います。
「yutakasan this is a top sercret. it's just between you and me ok?」
そんな前振りをされたら、こちらも身構えずにはいられません。
「・・・・I swer」
こうしてまた密室(サウナ)のなかで、日露間の取り決めが交わされるのでした。
体も温まり、お腹も空いてきたところで、宿の件でお世話になっている「のんちゃんのトラベシア」へ。
美味しい料理をいただき、2日目も楽しい一日が終わりました。
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