「Merry X'mas」
2012年12月13日木曜日
2012年12月11日火曜日
報告/ロシアよりコブロフさんがやってきた!!(3・4日目)
11月29日(木)
「突然の定休日営業・・・・はたして人は来るのだろうか?」
・・・・そんな心配は無用でした。
蓋を開けてみれば、沢山の方々にご来店いただき、大盛況のうちに「フラマン4周年記念特別企画」の全てを無事終了することができました。
”セルゲイさんの力”はもちろんですが、これだけの人にご来店いただける”フラマンの力”も”恐るべし”と改めて思いました。(やはり日頃の行いってヤツなのでしょう。)
さて、本日午後からは岐阜観光です。
先日LAより岐阜に来た”ネイサン”とほぼ同じコースを辿るのですが、今回はセルゲイさんのためにスペシャルなプランを追加いたしました。
”会社訪問”です。
山川醸造
昭和18年の創業以来、長良川の伏流水を仕込み水に、杉の桶で真心を込めて伝承的な美濃の味噌とたまり醤油を自然な気候の中で造っています。
「明日は仕事が終わってから soy source の工場に行きます!」
昨日の夜、そうセルゲイさんに伝えると、これまでに無く興奮した様子でいました。
それもそのはず来日する度、毎回どこかの会社(工場)を訪ねることを楽しみにしているのですが、今回は予定が組めないでいたようで、そこへ持ってきて”japanese traditional soysource factory”ですから。それは興奮もするでしょう!
社長さんの説明をロシア語で通訳する岩橋さん。
セルゲイさんが面白いことを尋ねました。
「醤油もワインのように、何年何十年とねかせたものは、やはり高価なのでしょうか?」
「また”当たり年”や出来の悪い年もあるのでしょうか?」
正解は・・・・
「ワインのようにはいきません。
また正直なところ厳密には全く同じ品質ということもありません。”出来が悪い”ということではありませんが、やはり自然が相手ですので。・・・もちろん一定水準以上での話です。」
一通り工場見学を終えると、醤油のおみやげを求めてお店へと移動。
店内には面白い商品が溢れていました。”アイスにかける醤油”なんてものもあります。
壁には山川醸造さんを訪ねた人たちの写真が飾られています。どこでも見かける坂東栄治さんに西川きよしさん。AKBの誰かさんも来店しているようです。(セルゲイさんも著名人なので次回お邪魔した際には写真が飾られているかもね!?)
またまた時間が押してしまったため、ここからは駆け足観光です。
→ 岐阜城 → 岐阜大仏 → 長良川温泉 →
岐阜城内/兜
岐阜大仏
温泉の後は、蔵を改装したカフェで食事です。
実はこの日は、セルゲイさんの妻イリーナさんの誕生日!
カフェスタッフ協力の下、ささやかながらお誕生日のお祝いをさせていただきました。
”イリーナさん、おめでとう!!”
11月30日(金)最終日
フラマンにマトリョーシカが並べられた時から気になるものがありました。
もちろん商品として展示してあるものなので、「売れたらいいなぁ~」とは思っていましたが、どこかで「売れないでくれ~」とも同時に思っていました。
幸か不幸か荷作りをしている時、そのマトリョーシカは残っていました。
ユタカ:「セルゲイさん、これください!」
セルゲイさん:「ありがとうございます!もちろん今回はいろいろと本当にお世話になったので、これはプレゼントさせてください。記念にロシア語で、日付け・名前を彫りますね!」
かわいいサンタマトリョーシカです。
ロシア語表記、ユニークです。
ちなみにセルゲイさんがウチに寄った際、私が以前フラマン企画「マトリョーシカ展」に出したマトリョーシカを見ていただきました。
青虫が蝶になり、天敵に追われ羽ばたく図。
セルゲイさん:「オゥ~、ベリーユニーク!」(セルゲイさんの口癖です)
そのあと私の作ったマトリョーシカを手に、イリーナさんと何やら話していましたが、ロシア語なので全くわからず。
車に荷を乗せ、岐阜駅に向かいます。
別れ際、
セルゲイさん:
「本当にいろいろとお世話になりました。今回あなた方が私達にしてくれた事。同じ事を私達はロシアでしてあげられないかもしれませんが、是非ロシアに来てください。私達は良いチームです!」
そう言って、次の地「横浜」へと向かっていました。
「WE ARE A GOOD TEAM!」
2012年12月8日土曜日
報告/ロシアよりコブロフさんがやってきた!!(2日目・2)
うかいミュージアムでのワークショップも終わり、次は”フラマン”にてマトリョーシカの実演販売会です。
実演では、まっさらなマトリョーシカからカーヴィングでサンタを彫り、アクリルで着色し、完成するまでを見せていただけるそうです。
しかしながら私は仕事のため、残念ながらセルゲイさんの”アルチザンの業”を見ることはできず、後ろ髪をひかれる思いで一旦アトリエに戻ることにしました。
サクサクッと仕事を終わらせフラマンに戻ってみると、
「お疲れ様でした~」
と、マトリョミン奏者の方たちがちょうど引き上げるところでした。
残念。
セルゲイさんの実演はおろか、マトリョミンの演奏会まで見逃してしまいました。
どんな様子だったのか聞いてみたところ、
「とても沢山の方にご来店いただき、セルゲイさんの実演は皆さんとても興味深く見入っていました。マトリョミンの演奏会もお客さんを巻き込んでとても盛り上がりましたよ。」
とのことでした。
(・・・・やってしまった~)
フラマン店内に並べられたマトリョーシカたち
セルゲイさん率いるマトリョーシカ工房「FOLK ART STUDIO」には、15名の職人さんが所属しています。時折話の中に出てくる彼等のことを、セルゲイさんは”TEAM”や”FAMILY"と表現します。家族はもちろん、仕事仲間のことを本当に大切に想っていることが伝わってきます。
ここでコーディネーターの岩橋さんから提案がありました。
「明日は1日岐阜観光の予定でしたが、午前中だけ営業してみてはどうでしょうか?」
「彼らも観光をしに来ているわけではないですし、何よりマトリョーシカを買っていただける、知っていただけることが一番の喜びだと思いますし・・・いかがでしょう?」
というわけで、明日も引き続き午前中だけ営業することになりました。
しかし明日は木曜日。フラマンの定休日です。
平日の午前中に、普段ならお休みに日に、告知もろくにできない状況で、はたしてお客さんに来て頂けるのでしょうか?大きな不安が残ります・・・・
時間も押してしまったため、この後温泉へ行く予定をしていましたが、急遽近場のスーパー銭湯へ行くことになりました。
「ユタカさん、そこにサウナはありますか?」とセルゲイさん。
セルゲイさんと会う前の彼のイメージで、唯一(?)当たっていたのが”サウナ好き”でした。
ロシアでは毎日サウナに入り、そのサウナ自体も自分で作ったものだそうです。(本物ですね!)
銭湯へ到着。
露天で体が少し冷えてきたので、サウナへ行ってみると・・・
やはり居ましたセルゲイさん。
隣に座りしばらくすると、小さな声で彼が言います。
「yutakasan this is a top sercret. it's just between you and me ok?」
そんな前振りをされたら、こちらも身構えずにはいられません。
「・・・・I swer」
こうしてまた密室(サウナ)のなかで、日露間の取り決めが交わされるのでした。
体も温まり、お腹も空いてきたところで、宿の件でお世話になっている「のんちゃんのトラベシア」へ。
美味しい料理をいただき、2日目も楽しい一日が終わりました。
2012年12月7日金曜日
報告/ロシアよりコブロフさんがやってきた!!(2日目・1)
11月28日(水)
本日は「フラマン4周年記念特別企画」のメインイベント
”マトリョーシカの絵付けに挑戦”
”マトリョーシカの実演販売会”
”マトリョミン演奏会”
と盛り沢山な1日です!!
10:00より始まるワークショップの準備のため、一同うかいミュージアムへと移動・・・
コブロフさん:「ユタカさん、コブロフさんじゃなくセルゲイと呼んで下さい」
ユタカ:「じゃあ、親しみを込めてセルゲイさんで」
長良川

岐阜城・金華山
うかいミュージアム内・あずまや
快晴。
美しい長良川と雄大な金華山を背景に、「うかいミュージアム内・あずまや」にて、いよいよセルゲイ・コブロフさんによるワークショップ”マトリョーシカの絵付けに挑戦”が始まりました。
まずはじめに通訳のエレーナさんを介してセルゲイさんの自己紹介です。
衣裳もバッチリ、参加者の方々も興味津々に聞き入っています。
自己紹介の後、マトリョーシカについてカンタンな説明を終えると、次に絵付けをするためのベースとなる各種マトリョーシカの中から、お好きな種類のマトを参加者に選んでいただきます。
「何も描かれていない真っ白なもの」・「ウッドバーニングで下絵が描かれているもの」・「ウッドバーニングの下絵プラス顔だけ着色されたもの」。
おのおの好みのマトを選び、いざ絵付け開始です!
マンツーマン指導です。贅沢ですね~。
本来、私はセルゲイさんの”実技サポート”のために居たのですが、その必要は全くありませんでした。とても丁寧にわかりやすく指導してくださるセルゲイさんと完璧な通訳のエレーナさん。・・・・私の出る幕などありません。カメラマンに徹することにしました。
「おおっ!?」
面白い絵付けをする女性が一人。
よ~く見ると、”M”の文字が!?
そうです、”マクドナルド”です!
なんでも彼女はマクドナルドでアルバイトをしているらしく、マトリョーシカにマックの制服を描いていました。彼女は5ピースのマトに描いています。残りの4つはどんな絵を描くのでしょうか? (とても楽しみです。)
こちらではカーヴィングが施されたサンタマトリョーシカに渋い色彩で着色する女性が。
一見すると、アンティークマトのような深みさえ漂っています。
(私事ですが、いつもワークショップを行うと必ず想定外の作品をつくる方が出てきます。大歓迎です。一番の醍醐味です。)
・・・・黙々と絵筆を動かします。
と思ったら、今度はお喋りに夢中になり過ぎて、筆が完全に止まっていたりもします。
ホントに女性は何でも”楽しむ事”がお上手ですね。
・・・・2時間なんてあっという間。
時計を見れば、既に会場をお借りできる時間を過ぎていました。
まだまだ制作途中で、名残惜しいのは山々でしたが、一度締めさせていただくことにしました。
「皆様、お疲れ様でした。そしてセルゲイさん・エレーナさん、ホントに楽しく充実した時間をありがとうございました。」
ですが、楽しい時間はまだまだ続きます。
食事休憩を挟み、次は場所を変え「flamant」にて”実演販売会”です!
2012年12月5日水曜日
報告/ロシアよりコブロフさんがやってきた!!(1日目)
親日家のコブロフ夫妻は今回が4度目の来日。仙台・京都・名古屋・横浜と続くジャパンツアーの合間に、岐阜へ立ち寄っていただきました。
11月27日(火)
名古屋での仕事終わりにあわせ車でお迎えに。
コブロフさんにお会いする前の私の勝手な”コブロフさん像”は、”ウォッカとサウナをこよなく愛する、大柄で物静かなクラフトマン” といったところでした・・・・
そしていよいよホテルでの初対面。
名古屋から岐阜へ向かう車中、ほぼ途切れることなくコブロフさんの話し声が聞こえてきます。
「日本の道路はきれいでいい、ロシアの道路事情と言えば・・・・」
「ウォッカはそんなに飲みません。ビールや焼酎・・・・」
「納豆は食べられません。」
「ロシア政府は市民のことを・・・・」
「岐阜の人口はどのくらい?私たちの町は・・・・」
「ところであの華やかなホテルはスペシャルですか?」
「私の娘の誕生日が・・・・」 etc
改めましてコブロフさんとは、”ウォッカよりビールが好きな、家族や会社の従業員想いの、小柄でお喋り好きなお父さんであり経営者”です!
そんな話しをしているうちに岐阜へ到着。お腹もすいてきたので自宅近くにある居酒屋に入ることにしました。
セルゲイ・コブロフさんと奥様のイリーナさん
せっかくの機会なので岐阜の郷土料理(?)を中心にオーダーしたところ、「おいしいですね!これは何ですか?」と、一つ一つの料理に関心を持って味わいながら食べていただけました。(嬉しいですね)
「このお店は家族経営ですか?大将のお父さんもやはり料理人ですか?」
「ロシアでは大抵・・・・ユタカさんのご両親は?・・・・・・・・」
ここでもおしゃべり好きなコブロフさんが炸裂します。
お腹も満たされたので、本日からの宿へとご案内。
当初はウチに泊まって頂く予定でいましたが、コブロフ夫妻と通訳のエレーナさん、コーディネーターの岩橋さんと、計4名はさすがに狭い我が家では無理。ということになり、普段からとてもお世話になっている「トラベシアの”のんちゃん”」のセカンドハウス(?)をお借りすることになりました。
このお家がまた素敵なところで、築80年の昔ながらの日本家屋。普段はトラベシアにライブに来たアーティストに泊まって頂いたりしてるとか。
コブロフ夫妻をお家へ届け、後ほど合流する予定だったエレーナさんと岩橋さんを駅まで拾いにいきます。
通訳のエレーナさん。
横浜在住で、とにかく日本語のお上手なこと!”日本育ち”と言っても誰も疑わないくらい自然な日本語を話されます。
コーディネーターの岩橋さん。
東京でロシアの輸入雑貨専門店を経営し、日露交流協会の理事も務める物腰柔らかな人物。外見からは想像できない稀な趣味をお持ちで、とても興味深い方です。
お2人を宿までお連れし、「本日無事終了」となりました。
2012年12月2日日曜日
LAよりネイサンさんがやってきた!
「LAよりネイサンさんがやってきた!」
中南米に生息する”森の宝石”モルフォ蝶/(名和昆虫博物館)
先週の月曜、LAよりネイサンさんがやってきました。
「私はその日仕事だからネイサンのことお願いします。」
と、突然岐阜在住の画家フセヤよりメールが入り、急遽彼のお伴をすることになりました。
ネイサンはLAのダウンタウンにあるギャラリー「HiveGallery」のオーナーで、自らもアーティストであります。今回の来日は、銀座で開催される彼のギャラリーアーティスト約30人によるアートショーを行うこためで、岐阜へはフセヤの「よかったら岐阜にも遊びに来たら?」の一言から来ることになったそうです。(誘った本人が当日居ないってどういうことだっ!?)
彼を拾うため朝一で駅へと向かいました。
後で聞いた話ですが、ネイサンはなかなか私を見つけられなかったそうです。と言うのも、事前にフセヤが伝えていた私の風貌が、「ヒゲ(Beard)、メガネ(Glasses)」。残念なことに私にはあごヒゲはありません。・・・口ヒゲ(Mustache)でした。
あいにくの雨でしたが、彼の希望に沿いまずは岐阜城へ。
岐阜育ちの私は当然何度も登っていましたが、地元であるだけに雨の日に登った事はなく、また新鮮な気持ちで景色を堪能することができました。言うまでも無くネイサンは「COOL!」を連呼していました。
雨の岐阜城から望む長良川
ポールパイソンを飼っている!という彼が昆虫に興味がないわけがない!と勝手に決めつけ、下山後は名和昆虫博物館へ。(と言うより私が行きたかったから?)
その後、日本三大大仏・岐阜大仏へ寄り、そしてネイサンお待ちかねの温泉へ・・・・
岐阜の老舗旅館・十八楼の温泉は、長旅と雨に打たれたネイサンの心と体をゆったりと癒してくれたようです。
夜フセヤと合流するまでまだ少し時間があったため、自宅へ戻る途中妻の店に寄ることにしました。
私が蜜蜂をモチーフに制作したモビールをネイサンは見つけると、
「僕はQEENじゃないけど、HIVEのKINGだから、これは僕のモビールだ!」
と言い、ご購入いただきました。(ありがとうございます)
自宅へ戻りのんびりくつろいでもらいます。
が、私は絵描きで、彼はギャラリスト。当然作品を見てもらいます。
ネイサン:「ユタカの作品はデリケートでラインが美しく素晴らしい。」
ユタカ:「ありがとう。」
そんな愛想の無い(無いわけではありませんが)私の返答に、ネイサンは改めて言いました。
「(手をヒザの位置へ持っていき) OK!」
「(ヘソの位置で) GOOD!」
「(目線で) GREAT !」 「YOU ARE HERE!」
ユタカ:「(ガッツポーズで) YES!」
次に彼の作品を見せてもらいます。
スケッチブックに描かれたドローイングはハンパ無い描き込みで、何よりその世界観に圧倒されます。ネイサンの内側であり私の内側でもあるような・・・心を覗くような素晴らしい作品です。
先ほどまでのギャラリストの顔はどこえやら、そこにはアーティスト・ネイサンが居ました。
そんなこんなとしてる間に、ようやくフセヤがやってきました。
「オジサン2人で何話してたの?」
今日あったことをあれこれ話すと、彼女は優しい笑顔で爆笑していました。
妻のお店終わりに4人で食事をし、帰り際にネイサンが言いました。
「素晴らしいツアーガイドをありがとう」
・・・・2日後にはロシアからセルゲイ・コブロフさんがやってきます。
しばらくはツアーガイドだなっ!?

登録:
投稿 (Atom)